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2024/10/04 CULTURE
【コーポレートブランディングプロジェクト①】プロジェクトスタート編
こんにちは、人事部の平塚です。
10月1日に、インフォネットのロゴマークが新しくなりました。インフォネットが創業してから、22年目の衣替えです。
(詳しくはロゴリニューアルに関するニュースリリースをご覧ください。)
これまでの年月、たくさんのお客様や社員との出会いがある中でずっと当社の「顔」として存在してくれたロゴマークから、今回なぜリニューアルしたのかと言うと、それはまさに今、当社が新しいステージへ進もうとしている変革期だからなんです。どう変革しようとしているの?というお話については、このあと詳しくお話していきますね。
インフォネットはその変革期に向けて、2023年10月頃からコーポレートブランディングプロジェクトを立ち上げ、「インフォネットの価値ってなんだろう」ということをずっと考えてきました。私は人事部のGeneral Managerという役割の傍ら、経営企画室と広報室の役割を兼任し、プロジェクトの活動に携わっています。その1年間のブランディングプロジェクトの活動を、全6回に分けてお届けしようと思います。
私たちの考える「ブランディング」とは
まず、「ブランディング」と聞いて、ピンと来ない人もいるかもしれません。何かカッコよく洗練されたデザインを作ったり、ロゴやキャッチコピーを作ったり、プロモーション活動をしたり、そんなことを連想する人も少なくないかもしれません。もちろんそれも広い意味ではブランディングの一貫と言えるでしょう。
これから何度も「ブランディング」という言葉を使いますので、私がどのような活動を指して「ブランディング」と言っているのかを、まず最初にお話ししておきますね。
「ブランディング」と似ている言葉に、「ブランド」という言葉があります。このふたつは親戚のようで、定義としては少し違うことを言っています。
ブランド = 他と識別されたイメージ。固有の価値、印象
すなわち、「らしさ」。です。
会社なのであれば、社名やロゴマーク、コーポレートカラーなどの視覚的にわかりやすい要素はもちろんのこと、企業理念や経営方針、文化/風土、制度、採用方針、オフィス環境、企業が対外的に発信するメッセージなどもまた、「らしさ」を創り出している要素です。
一方、
「ブランディング」 = “らしさ”を浸透させ、定着させるための活動
のことを言います。
会社には顧客、社員、投資家などさまざまな関係者が存在しますが(今このブログを見てくださっているあなたもまさにそうですね)、それらすべての人が同じ印象を抱き、同じ言葉でインフォネット「らしさ」を語ることができる状態にすること、長期スパンでファンになってもらうことがブランディングの目的であり、そのためのあらゆる活動のことを指しています。
つまりこれはどういうことかと言うと、ブランディングを推進しようと思ったら、あらゆる事業活動で表現することに一貫性が必要であり、「らしさ」を自分たちが理解してなかったら、ブランディングなんてできないということになります。ただ、私たちは今「変革」しようとしている時期であり、どう変わるの?なぜ変わるの?何は変わらずそのまま続けるの?という、将来を見据えた「インフォネットらしさ」を、関わる人がしっかり共通認識にする必要がありました。そのプロセスにじっくり本気で向き合っていたら、あっという間に1年もたっていました!
なぜインフォネットにはリブランディングが必要だったのか
冒頭に、当社は今「変革期にある」というお話をしました。その背景を、少し歴史をさかのぼってお話しますね。
インターネット黎明期の創業とITバブルに後押しされた成長期
当社の創業は、2000年に創業社長が個人事業を福井県で立ち上げたのがスタート(2002年に法人化)です。まだインターネット黎明期だった2000年はITバブルの影響もあり、企業がWebやITに関心を持ち始め、会社紹介ツールとして名刺代わりのWebサイトを徐々に作り始めた時期でした。当社もその需要の波に乗り、順調に売上を拡大していきました。海外ではCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれる、専門的な知識を持たずとも、Webサイトを更新できるパッケージシステムが開発されるようになり、創業者がいち早くそのCMSに目をつけ、日本向けにローカライズして提供し始めたのが、当社のCMS事業の始まりです。その後バージョンアップを重ね、日本特有の業務プロセスやセキュリティ問題に着目し開発した、「infoCMS」を開発しました。Web運用の業務効率を向上させ、強固なセキュリティ対策が施されたCMSは、中堅・大手企業様から公共団体まで幅広い業種・業界のお客様から支持をいただくようになり、現在では国内SaaS型CMS市場で長年トップシェアを獲得するまでに成長しました。
情報源の多様化と、ITサービスの群雄割拠時代に突入
創業から20余年経つ中で、インフォネットを取り巻く環境は大きく変化しました。インターネットはあたりまえに世の中に存在するインフラ的存在になり、PCやスマートフォンは今や誰もが日常的に扱うツールになりました。ネットニュース、SNS、クチコミサイトなど、情報源は多様化し、人々はいつでもどこでも情報にたどり着けるようになりました。インターネットやWeb技術によって世の中は劇的に便利になり、企業も積極的にITを活用し効率化を求めるようになる中、そのニーズに応えるために現在ではとても多くのITサービスが世の中に出回るようになりました。(今ではあまり信じられませんが、20余年前、私が新卒入社で入社した会社はひとり1台PCが支給されていませんでしたし、携帯電話はもちろんガラケーでした。)
差別化と共感の時代へ
もうひとつの外部環境の変化としては、このような情報の大量供給時代において、人々がモノよりも体験や共感を求めるようになってきたことです。物質的にすぐれた商品やサービスが世の中に溢れる中、単純に性能がすぐれていたり、価格の安い高いという視点だけでなく、サービスが生まれた背景や作り手の想い、社会にもたらす影響など、たくさんの情報の中から、「自分が共感したもの」、「自分にとって価値があると思うもの」を選択できるようになりました。つまりサービスを提供する企業にとっては、時代のニーズにフィットした新しいサービスを生み出し続けていくということはもちろんのこと、他と差別化するためのアイデンティティがますます必要になり、それは当社も他人事ではありませんでした。
そのような新たな価値提供の変化に全員が一丸となって立ち向かうために、ブランディングプロジェクトを立ち上げたのです。
ブランディングプロジェクトチームの立ち上げ
前段でもお話したとおり、企業の個性は理念や経営方針、サービス、文化/風土、制度など、さまざまな要素が創り上げています。そのため誰かひとりだけの意思でさまざまな事業活動に「らしさ」を表現していくことは難しく、さまざまな分野の関係者がプロジェクトチームに参加することが必要だと考えていました。
社長が率いる経営企画室を中心に、経営や事業推進の視点と、クリエイティブ視点での意見・助言をいただくために、COO(最高執行責任者)である役員と、CDO(最高デザイン責任者)である役員、そして日頃からお客様に向けたコーポレートコミュニケーションの支援を専門にしているグループ会社代表、というメンバーでブランディングプロジェクトチームを立ち上げました。また、社内外へその方針を浸透させていくためには、トップや経営幹部層だけでなく、さまざまなポジションの社員のチカラが不可欠であり、セールス担当者、マーケティング担当者、クリエイティブ担当者、人事担当者から代表者をエバンジェリストチームとしてアサインしました。
ブランディングプロセスの全体像
私たちは主に、このようなプロセスでブランディングを進めました。それぞれのプロセスの詳しいお話はこの回ですべてはお伝えできませんが、これから全6回の中で少しずつお伝えしておきますね。
1.現状を把握する
クライアントインタビュー、トップインタビュー、社内ワークショップなどを実施し、まずはインフォネットがどのような印象をもたらしているのか、隠れた強みや課題を知ることからスタートしました。そしてそこから導き出されたキーワードをもとに、これから目指す世界観のイメージを形づくるためのディスカッションを重ねました。
2.自社の個性を概念化する
インフォネットがもたらす提供価値を関わる人すべてが共通認識にできるよう、概念化するためのプロセスを実施しました。
-パーパスの策定、ミッション、ビジョン、バリューの見直し
-タグラインの策定
-ブランドパーソナリティの定義
3.アイデンティティをかたちづくる
概念化したインフォネットのアイデンティティを可視化するための、デザインと表現のルールを定めました。
-VI開発(コーポレートロゴ、カラーパレット、フォント)
-VI規定書策定
4.“らしさ”を仕込む
あらゆるタッチポイントでブランドらしさを表現するための、マテリアル作成を実施しました。
-ブランドコラテラル制作(名刺/封筒/スライドテンプレートなど)
-コーポレートサイトリニューアル(計画中)
-本社エントランスサインリニューアル
など
5.「らしさ」を推進する
ブランドの認知を促進し、イメージ定着を促すための活動としてエバンジェリストチームが中心となり、インナーブランディング推進活動などを計画中です。
さいごに
今回は、ブランディングプロジェクトがスタートするまでの背景や、プロジェクト全体のおおまかな流れについてお話しました。インフォネットのリブランディングはまだスタートしたばかりです。これまでの長い事業活動の中で、自然発生的に醸成されてきた「インフォネットらしさ」は間違いなく存在し、それが会社の成長を支えてきました。社員の努力や仕事にかける情熱、お客様のビジネスの発展を願う強い願いが「インフォネットらしさ」を創り出していて、それらがより多くの方にしっかりと伝わるように、これから時間をかけて取り組んでいます。もし少しでも興味持っていただけたら、「らしさ」を創り出す仲間として、一緒に働いてみませんか。
現在募集中の採用情報はこちらをご覧ください。みなさんからのエントリーをお待ちしています。
次回はブランディングプロセス「現状を把握する」編で、インフォネットの隠れた強みと課題を発見するまでをお届けします。
平塚 友香
CHRO /人事部 Generai Manager/経営企画室/広報室
新潟県出身、お米とお酒と温泉大好き一児の母。 美大を卒業後広告会社にてプランナーやAEとして勤務したのち、紆余曲折経て人事の仕事に巡り合い、 縁あってインフォネットに入社。趣味は無計画街歩き。面白い街ぶらスポット教えてください。
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